こだわり
アイウエオ
カキクケコ
しょうが湯の発案
始まりは芋団子。

終戦後、私は知人からの薦めで商売を始めました。芋団子、芋あめなどを作って尾道の駅前などへ女房と二人で売りに行く毎日でした。

ある時、何か新しい商売はないかと考え、 当時あめゆという飲み物があり、 それに「身体にいい黒糖を入れてみたらどうか?」 「生姜を効かしたらどうか?」と思い、 仕事が終わってから夜遅くまで、しょうが湯の試作品を作る毎日が始まりました。(当時は原料を乾燥する機械など無く、 コタツを使って乾燥していました。)

そして試行錯誤の結果、 昭和40年乾燥した粉末状のしょうが湯が完成しました。(当時特許申請を出したのですが、 色々と問題があり「しょうが湯」では認可がおりませんでした。その時、「乾燥粉末しょうが湯」で申請していたらなぁと今にして思いますが、 残念の一言です。)

それから毎日、家族で尾道、広島、 四国地方などの市場へしょうが湯を売りに行きました。しょうが湯をたくさんのお客様へ 飲んでいただき、 たくさんの人々に買っていただきました。今にして思えば芋団子から始まった商売でしたが、しょうが湯に出逢えて本当に良かったと思います。これからも樋口製菓をよろしくお願いいたします。

原料に妥協を許さない「しょうが湯」
樋口製菓のしょうが湯に使われている生姜は、すべて国内産にこだわっています。
ニュースなどで、輸入野菜に使用されている農薬や保存剤が問題視されており、実際に健康被害を心配される消費者の方も少なくありません。
また、国内産と謳われている品物であっても、種芋や苗の段階で海外から輸入され、国内で飼育栽培された物であれば、それは現在の食品規格に当てはめれば「国内産」として認められております。
樋口製菓で使用される生姜は、種芋の段階から国内産のみを使用しています。(もちろん原産地証明書は毎年取得しています。)
野菜や果物は、同じ種子からできた物であっても、育つ土壌が違えば風味が大きく変わるものです。我々日本人の嗜好に合う生姜は、やはり日本の土壌で育った物が一番です。
厳密に言えば、生姜も2~3世紀ごろに、ユーラシア大陸から伝わった作物ですから、はるか遡れば元々は外来作物なのですが、長い年月に渡り生産者様が手間暇を掛けて丹精込めて育てた生姜は、もはや日本人のソウルフードと言っても過言ではありません。
そのような我々日本人にとって、大切な食材である生姜を使ったしょうが湯の一番大切な部分をこだわりにこだわり抜いた樋口製菓のしょうが湯、ぜひご賞味下さい。
人々の生活に寄り添う「しょうが湯」
今日、樋口製菓のしょうが湯は、主に嗜好品、デザートとして、人々の生活に寄り添っています。
寒い日の朝に一杯、お仕事中の休憩時間に一杯、夕食後の家族団らんに一杯…と、日常に彩りを添えるお手伝いができて、とても意義を感じています。
添加物や保存料などを使わず、天然素材だけを使用した、日本人の原点とも言うべき優しく懐かしい味わいは、万人が好む嗜好の和スイーツです。
日本人の嗜好傾向として、素材の味を大切にした毎日でも食べられる物(例えばお米)を好むと言われています。過剰な脂質を含む洋菓子はたまに食べる程度で十分という方が大半です。樋口製菓のしょうが湯は、そんな日本人の嗜好にあった、まさに皆様の生活に寄り添う生活必需品です。
人類の未来を担う「しょうが湯」
我々日本人には風邪をひいた時に、温かいしょうが湯を飲む習慣があります。
また生の青魚を食べる際に、薬味として生姜を一緒に食べる習慣もあります。
これは誰に教わるわけでもなく、生姜は風邪に良い、生姜には臭みを消す作用がある、生姜には殺菌作用がある事を自然と身に着けているからです。我々は無意識の内に、生姜には体に良い作用がある事を潜在的に知っています。
近頃「温活」という言葉をよく耳にされると思います。
体を温める食べ物を摂り体温を上げる事で体の免疫力を高め、色々な病原菌やウイルスに対する抵抗力を付けましょうという事です。
ここ数年、色々な未知のウイルスや病原菌が我々人類に甚大な被害をもたらしています。抗体やワクチンなどが未だ開発究明されていない、未知のウイルスに対する恐怖は相当なものです。
しかしながら、抗体やワクチンがなくても、体温を上げ免疫力を高めればウイルスに対する抵抗力が強くなる事は解っております。
未知のウイルスに対する特効薬がない段階では、加熱された生姜を摂取し体温を高める事が、現時点での最高の対策になります。
生姜は我々人類にとって、無限の可能性を秘めた食物です。
しょうが湯を通して、無限の可能性を追求し、その人類にとって最高の恩恵をもたらしてくれるお役に立てる事ができる、これが樋口製菓にとっての最高の幸せです。